クリーン技術を極めるコーワだからできた
エアコン掃除ユニットの高度な開発

【エアコン用自動掃除ユニット】

生活家電クリーン事業部 技術部課長 桑原龍也

コーワが開発に参画した経緯

 風力低下を防ぐ省エネ性能、消費者の掃除の手間をとらせない利便性、常にきれいな空気を供給する清潔感───今ではあたりまえになった自動お掃除機能付きエアコンを、はじめて市場に出したのはA社でした。当初はまだ認知度・普及度ともに低く、続けて売り出された同様の機能付きのB社の商品によって、業界が一気に注目。コーワがこれまで培ってきたクリーナー用ブラシの技術を活かして『家庭用エアコン』に内蔵される『お掃除機能ユニット』の開発に取り組むことになりました。

機能の評価基準を策定することから着手

 当時は『エアコンプラスお掃除機能』というモノに対する基準さえない状況でしたから、商品開発に先立ってまずは『評価基準』を設定することから始めました。お掃除をするためには汚れが必要ですし、汚れの基準と除去の基準を明確にすることが必要不可欠です。

初期に開発したエアコン用ブラシ

 普通の家庭の中に浮遊するゴミ・ホコリの成分を分析し、半年とか一年、またはそれ以上にわたってエアコンフィルターに付着する状態を速やかに再現すること。この点、コーワでは長年にわたる掃除機クリーナー用ブラシの技術のノウハウや、掃除そのものに関するデータが豊富にあるという強みがありました。もちろん、床の上と空中に飛散するゴミでは多少の違いがあります。企業秘密に関わるので具体的にはお話しできませんが(笑)工夫に工夫を重ね、簡単に実態に近い状態での汚れたフィルターを再現することができます。
 
 続いて『模擬機』を製作。汚れたエアコンフィルターに様々なカタチ・大きさ・タイプ別のブラシを搭載し、様々な条件下での汚れの除去加減を試すことができるというものです。この『模擬機』によってあらゆるデータの集積・分析が可能となり、クライアントメーカーに対するプレゼンテーションにも威力を発揮しました。特許の関係上、メーカーによって要望するお掃除機能の考え方やメカニズムが大きく違ってきます。ここでもクリーナーブラシの開発で培ってきた技術の応用と創造によって、変幻自在に対応しています。
 
 また、メーカーとの共同開発の現場で新しい発想のアイデアが飛び出すこともあり、実際に採用された商品もあります。実際は大変な苦労の連続ですが、取り組んでいても奥深く飽きない魅力があり実に楽しい仕事です。

世界市場へ———可能性は大きく開かれた

エアコン内部に取り付けられたブラシ

 現在、家庭用から業務用への展開、またエアコンだけでなく、空気清浄機や加湿器、洗濯機など、フィルターが必要な家電へも展開されています。
 
 市場も日本から世界へと大きな広がりをみせています。温暖化や経済発展にともなう地球規模での空気汚染に対する近年のエコロジー意識の高まりを背景に、この分野の需要は拡大の一途を辿ると考えられます。

 消費者や企業の要望に応える、より高性能で創造的な商品開発を目指す上で、コーワが長年地道に取り組んできたブラシ技術とノウハウをどこまで活かすことができるのか可能性が大きく開かれた形です。現在の取組みが、コーワならでは、コーワだからこそできる、という唯一無二の技術企業への大いなる躍進の足がかりになればと思っています。

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